サッカー日本代表が世界で勝てない理由と課題

日本代表はなぜ世界で勝てないのか?何が足りないのか?世界のトップレベルのサッカーを見続けていると、色んなものが足りない。ここではそれを列挙したい。

●パス精度、パススピード、緩急、判断スピード
スタッツを用いて、説明したいところだが、親善試合の場合、簡易なデータしかなく、難しい。ただ、中盤で平凡なパスミスや、縦パスがなかなか通らないのはよく見受けられる。精度が低い理由に、バス・スピードや判断スピードが遅い事もあげられる(Jリーグでは、1番早くて、川崎の30.9km/h、一方、ドルトムントは33.0km/h)。そうした場合、相手が守りやすいからである。パススピードの緩急がない事もこの一因である。また、相手の守備戦術にハマっている場合もある。

●攻撃の組立、クリエイティビティ、シュート精度、シュート力
-相手の守備が固く、崩せない時には、最後の局面で、意外性やクリエイティビティが必要になる。しかし、
日本は、他国と違って、サッカーを自由に遊ばない。だから、想像性も養われていない。上手くなるには、見る事も大事。また、日本は失敗や誤りを許す環境にない。そうでは、攻撃自体がなかなか成長しない。攻撃は何回もトライして、洗練されてくる。
-シュート力・精度は、いずれも明らかに低い。レアルの練習を見ていると、ゴールキーパーがいても、ペナルティの外からバンバンシュートが決まる。一方、Jリーグの練習を見ていて、笑いながら、ペナルティエリア内でもバンバン外していた。レアルの選手のように、日頃から練習で決めているので、海外のトップ選手は、ペナルティーエリアの外でも、フリーにすれば、決めれるが、日本では、まだまだ頻度が少ない。海外では、相手ディフェンダーやキーパーの股を抜いて、シュートを決める事が普通だが、日本では海外に比べてまだまだ少ない(ワールドカップベスト16進出国と、ゴール成功率を比較したスタッツはここから

●受け身の姿勢、リスクを追わない
これは海外と比べて、一般的な日本人に言える事かもしれない。守備の場合、数的優位でも、受け身では、守りきれない。プレスをかけ、プレッシャーをかけることで、無理なボールを蹴らせたり、パスコースを限定できるが、ドリブルで抜かれる事を恐れてか、仕掛けず、引いて守る。攻撃の場合、中盤の大事な場所で、パスミスでボールを献上するわりには、奪われる事を恐れ、攻めのパスを出していない。

●ボールの受け方、ダイレクトプレー、先を読んだプレー
ボールを受ける時に先を見越して、プレーしていないように見受けられる。海外のトップの選手は、状況によっては、トラップひとつで相手を置き去りに出来る。また、日本ではダイレクトパスも増えてきたかもしれないが、パスをダイレクトでシュートする機会が少ないし、そのシュート精度も低い。海外では、ペナルティエリアの外からでもパスをトラップせず、ダイレクトでシュートを打って決めてくる。

●ゲーム運び、戦術、連動性
-Jリーグにおいては、一部外国人選手がいるものの、色々な価値観がある中で戦っていないので、多様性や意外性も海外と比べて少ない。戦術も指示待ちの傾向が強く見受けられ、ゲーム運びも上達しにくい。また、先制して、いいゲームをしていても、90分間インテシティを保てず、途中で失点を喫する場面を幾度となく、目撃してきた。それは、仕掛けどころをわかっていないからでもある。例えば、前半は、前線から連動してプレスをかけて、ボールを激しく奪いにいく事はできるが、90分続けるのはトップレベルでも難しい。それを防ぐ為に、戦術的な決め事として、例えば、パスコースをきるようにして、エネルギー消耗を回避できるが、日本代表は、ただがむしゃらに走っているように見受けられる。攻守の両面において、距離感や連動性は大事だが、それを一貫して、できていない印象がある。
-トップレベルでは、戦術やフォーメーションは流動的で、試合中で変わるが、日本はそうした対応力も弱い。
-トップ選手でも、ミスする事はあるが、していいミスとしていけないミスがある。してはいけない
ミスが連続して起これば、失点にも繋がる。(例えば、セネガル戦での初めの失点は、プレッシャーを受けていないにもかからず、単純なクリアミスで相手にボールを献上し、キーパーの対応にもミスがあった。)また、ミスと同様にしていいファールと、してはいけないファールがあるが、日本は不用意にPKや大事な場所でペナルティーキックを与えてしまう。相手もファールを貰おうとダイブしてくるが、それに引っかかっている場合もある。

●経験値
日本の選手はトップレベルでの経験を積んでいない。欧州や南米のトップ選手は、20代前半で、ビックゲームを幾度となく、経験している。国によっては、結果が悪ければ、物凄い非難にされされ、脅迫だって受ける。海外選手の通ってきている修羅場が違いすぎる(ワールドカップストーリーモドリッチ)。

●選手層
メッシやネイマール級の代わりは、ブラジル、アルゼンチンといったトップチームでも、さすがに見つからないが、活躍している選手は、豊富におり、逆に出れない選手が惜しいくらい。現在のスペイン代表の中盤や、ドイツ、フランス代表がいい例。それだけ、競争が厳しい。日本は、まだまだ小粒揃い。あと海外はベテラン選手が、若い選手にアドバイスしたり、若い選手にチャンスをゆずったりする事も見かける
けど、日本は一般的にベテランがのさばっているパターンがよくある(先輩・後輩の関係が強すぎる。部活文化!?)。

●若手の育成
近年優勝したドイツ、スペイン、フランスは若手の育成を見直し、成功した。タレントも続々と出てきている(フランスはエムバペ(ムバッペ)がいい例である)。2017年にU-17で優勝したイングランドも若手の育成に力を入れて、成功した。日本は、例えば、JFAアカデミー出身の選手を聞いた事がない。