フランス代表: ビューティフルゲーム

フランス代表こと、レ・ブルーは、98年に自国で開催された大会で、現在レアルマドリード監督のジダンや、フランス代表監督のデシャンを要し、初のワールドカップ優勝を達成し、その後、2000年には、ユーロも制覇した。2002年はジダンの怪我もあり、グループリーグで敗退したものの、2006年のドイツワールドカップでは決勝進出。そして、決勝で有名なジダンの頭突き事件が起き、フランスはイタリアに敗れ、ジダンは悲劇のヒーローとなった。98年から2006年の時代は、華麗なテクニックで人々を魅了するジダン中心のチームであった事は間違いない。ジダンが去った後のフランス代表はチームと監督の確執などもあり、一時低迷するが、2012年に現在のデシャンが監督に就任し、今日まで率いている。

現在、フランスはタレントの宝庫と言われているが、その背景には、今年で30年を迎えるクレールフォンテーヌ・アカデミー(国立のサッカー施設)の存在がある。ここで学んだ選手は、アネルカ、アンリ、ギャラス、そして、現在の代表に名を連ねるジル―、マテュイディ、エムバぺがいる。

そんなタレント宝庫の中から、デシャンは先日、ワールドカップのメンバー23名を発表した (下記の通り)。スキャンダルにさらされたレアルのベンゼマ、パリサンジェルマンのラビオ、バイエルンのコマン、マルセイユで怪我のパイエット、マンチェスター・ユナイテッドのマーシャル、アーセナルのラガゼット、セビージャのベン・イェデル、マンチェスター・シティのラポルテ、バルセロナのリュカ・ディニュ、アーセナルで怪我のコシールニ―といった面々は含まれていない。

(GK)
ロイス(トッテナム), マダンダ(マルセイユ), アレオラ(パリサンジェルマン)

(DF)
ヘルナンデス(アトレティコ・マドリード), キンペンベ(パリサンジェルマン), バンジャメン・メンディ(マンチェスター・シティ), パヴァール(シュトゥットガルト), ラミ(マルセイユ),  シディベ(モナコ), ユムティティ(バルセロナ), ヴァラン(レアル・マドリード),

(MF)
カンテ(チェルシー), マテュイディ(ユヴェントス), エンゾンジ(セビージャ), ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド), トリッソ(バイエルン・ミュンヘン)

(FW)
デンベレ(バルセロナ), フェキル(リヨン), ジル―(チェルシー), グリーズマン(アトレティコ・マドリード), レマル(モナコ), エムバぺ
(パリサンジェルマン), トヴァン(マルセイユ)

3月に行われたコロンビアとの親善試合では4-2-2のフォーメーションで戦った(写真の通り。ハイライトは下記に動画有)。この試合2-0とリードしながら、リードを守れず、2-3と敗れた。

ロイスは試合後、次のように語った。「コロンビアはフランスほどタレントが揃ったチームではないが、少なくとも、チームとしてプレーしていた。自分たちはそれをしなかった。」

この試合でリードされたコロンビアはハーフタイムで戦術を変えてきたが、フランス代表はそれに対応せず、ただ見守っているだけだった。

確かにタレント揃いなのは間違いない。コロンビア戦で決めた2得点目は、パスとドリブルを組み合わせた華麗な崩し方であった。そのスタイルはシャンパンサッカーとも言われる。ただブラジル、スペイン、ドイツに比べると、華麗さゆえか、やや脆いように思える。ディフェンスでは、レアルで活躍するヴァランとバルセロナのユムティティがセンターバックを務める。ディフェンダーとして最も有望な二人だが、代表ではユムティティ経験不足からか、ミスが散見される。

デシャン監督は今回のメンバー選考について、次のように語った。「攻撃については、グリーズマン、エムバぺ、ジルー、フェキルを攻撃の中心として考えている。マーシャルやラガゼットは昨年11月のドイツ戦では良かったが、その1試合だけだった。(選考において)特定の状況において何ができたのか、チームの中でどんな役割を持てるかを全体に分析したものだ。」