2017-18チャンピオンズリーグベストメンバーとスタッツ

2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)のベストメンバーが発表された。ヨーロッパのトップ選手のスタッツを見て、何かの参考にできればと思う。

まずはFWから見ていきたい。

得点ランキングトップのロナウド、2位タイのサラ―、フィルミーノが入ったのはもちろんだが、リヴァプールで、同じく2位タイのマネは入らず、メッシとジェコが入ったのはやや驚きでもある。ただジェコは決勝ラウンドの大事ば試合で(バルセロナ、リヴァプール戦)で毎試合得点していたし、メッシについて言えば、ベスト16の対決でチェルシーを相手に、3得点を決めて、メッシの存在をアピールした事は間違いない。

ロナウドの15ゴールはダントツだが、4得点(約26.7%)はPKからで、他の選手とは若干得点パターンが異なるだろう。ロナウドはゴール数のわりに枠内シュート率は高くなく、軒並み高いのはメッシとサラ―の2人だ。パス成功率では、ロナウドとメッシが他と比べて、若干高いが、メッシのアシスト数があまり多くないのも意外である。メッシにしては、この数字では今季のCLで結果を出したとは言い難いだろう。リヴァプールはCLの最多得点記録を更新出来たのも、サラ―、フィルミーノ、マネのコンビからで、この2人のアシスト数が多いのもその結果と言える。

次はミッドフィルダ―。
皆、センターミッドフィルダ―として、プレーできるが、カジミロがどちかというと、守備的ミッドフィルダ―、ハメスが攻撃的なミッドフィルターといったところか。
攻撃面を見ると、マンチェスターシティで中心のデブライネが試合数は少ないが、4アシスト、1ゴールを記録し、一番得点に絡んでいる。ここで以外なのは、クロースとハメスがあまり得点チャンスに絡んでいないところである。クロースは、攻撃のチャンスはつくるが、最後のアシストというよりは、そのお膳立てといったところか。アシストが多いマルセロなど他の選手へボールをさばいている。実際、クロースのパス回数はCLの中で一番多い。パス成功率を見ると、カジミロとクロースの成功率93%以上は、トップ中のトップの数字である。CLでのMFの平均が83%という事を考慮すると、モドリッチ、ハメスの数字も平均以上で高い。マンチェスターシティでパスサッカーを展開するデブライネが一番低いが、最後のディフェンスを崩す為のパスにトライしている為、成功率が落ちていると思われる。
次に守備。印象としては、モドリッチが守備で貢献しているように思われるが、デュエル、タックル成功率はあまり高くない。ただここに掲載しなかったが、クリア数、インターセプト数、シュートブロック数でクロースよりは高い値になっていた。個別に見ると、デュエルでは、カジミロが、タックルでは意外にもデブライネが一番高い数字を出している。デブライネのマンチェスターシティは準々決勝で敗退している為、もしかすると、それ以上に進むと、より厳しい戦いとなり、こうした数値が若干落ちるかもしれない。

次はセンターバック。
セルヒオ・ラモスはこれが4回目の選出となり、素晴らしい。キエッリーには意外にもこれがまだ2回目。また、ヴァランも今回が初選出と、これも意外。ファン・ダイクも初選出。そのファン・ダイクは試合数が他の選手よりも少ないながら、デュエル成功率、タックル成功率両方で一番高い。実はラモスのデュエル成功率は実は一番低い。それを汚いファールやイエローカード覚悟で止めるといった所だろうか。ただタックル成功率は、悪くない。シュートブロックではレアルの2人が1試合あたり、1.18回ブロックしており、一番高い。またパス成功率でもレアルの2人は90%以上とトップクラスの値を出している。クリア数ではヴァランが一番多いが、1試合あたりでは、キエッリーにが6回で一番高く、ヴァランは5回となっている。

次にサイドバックの2人。このポジションからは右、左でそれぞれ1人選ばれた。2人ともオフェンスでは、上記でみたミッドフィルダー達よりもゴール、アシストの両方において得点に絡んでいるから、素晴らしい。パス成功率では、キミッヒが88%と高い数字を出している。ディフェンスでは、マルセロは、攻撃で攻め上がった後のうしろのスペースを狙われるケースが多く、バイエルン戦では、まさにキミッヒにそのスペースをつかれ、得点された。マルセロのデュエル、タックル成功率も特別高いわけでもない。キミッヒは、デュエル成功率が若干低いが、タックル成功率83%は高い数字ともいえる。

 

 

 

次はゴールキーパー。
ナバスは、ミスもあったが、それでもそれを補うだけの素晴らしいセーブもしてきた。クリーンシート数は少ないが、アリソンよりも1試合あたりの失点数は少なく1.18点。アリソンはセーブ数がCLの中で一番多いキーパーとなった。1試合セーブ数は3.91と、ナバスより約1.28回多い。クリーンシート数も5回とナバスより多く、リヴァプール戦以外のホームゲームは、アトレティコ、チェルシー、バルサ相手でも失点0を守り切ったのは素晴らしい。アリソンの失点数19はナバスよりかなり多なっているが、その内7点がリヴァプール戦によるものである(約37%)。

以上、ベストメンバーのスタッツを見てきたが、これをトップメンバーの基準点として、大会が違うと参考にならないと思うので、今季あるいは来季のCLメンバーの比較等、何かの折に触れる事が出来ればと思う。レアルがCL3連覇の偉業を達成したが、ロナウド、モドリッチ、ラモスといった中心選手の年齢が高く、こうした選手がいつまでパフォーマンスを維持できるのか懸念される。