スウェーデン代表: イブラ時代の終焉と明るい未来への希望

スウェーデン代表と聞いて、どのようなイメージを持っているだろうか。イブラヒモビッチ、ラーション、リュンベリといった過去のスター選手を思い浮かべるだろうか。それとも、サッカーはあまり強くないというイメージだろうか。

ワールドカップ予選のヨーロッパプレイオフで、スウェーデンがワールドカップ優勝4回のイタリアを2戦合計1-0で退け、ワールドカップ出場を果たした事は、驚きを持って伝えられた。しかもイタリアのレジェンド、ブッフォンがワールドカップに出場して、代表を引退するというシナリオを誰もが期待していたはずだ。しかし、勝利の女神は気まぐれだった。実はスウェーデンがイタリアを苦しめたのは、これは初めてではない。ユーロ2004のグループリーグでイタリアと対戦し、後半終了間際に、イブラが大会のベストゴールにも選ばれるバックヒールでゴールを決めて、1-1と引き分けにし、この時、イタリアはグループリーグで敗退した。そのゴールは下記リンクで(著作権の関係上、Youtubeに移って見れます。ゴールシーンは2:42〜)
スウェーデン対イタリアの第1戦のゴールは👇(著作権の関係上、Youtubeに移って見れます。ちなみに英語の実況名と日本語表記の選手名は発音が異なります)

スウェーデン代表のワールドカップの最高成績は、1958年の準優勝。1994年には3位になっている。この94年の結果が、ファンの抱く代表の基準の目安となっている。その後、リュンベリ、ラーション、イブラヒモビッチといった海外リーグでも活躍していた選手達は、代表でも結果を出してくれるとファンは期待した。しかし、ワールドカップでは、2006年のベスト16を最後に、大会に出場出来ず、ユーロでは、2004年の準々決勝が近年の最高成績である。
そして、最近では、ユーロ2016を最後に代表から引退したイブラヒモビッチのパフォーマンスに代表は頼りがちだった。

だがその一方で、若手は結果を出していた。2013年に行われたUnder-17のワールドカップで3位になったのだ。そして続く2015年には、U-21ヨーロッパ選手権で、ベルナルド・シルヴァ(現マンチェスターシティ)率いるポルトガルをPK戦の末、破り、優勝したのだ。この時のメンバーが現マンチェスター・ユナイテッドのリンデロフ、ブレーメンのアウグスティンソン、アンデルリヒトのキーセ・テリンといった選手達である。また同世代では、ボローニャのクラフトがいる。彼らは、イタリア代表を破った試合にも出場している。U-21優勝メンバーであるジェノアのヒリェマルク、ボローニャのヘランデル、デポルティーボ・アラベスのグイデッティもワールドカップメンバーに選出された。こうした若手に加えて、ブンデスのライプツィヒに所属し、2016-17のアシスト王にもなったフォルスベリといったタレントもいる。フォルスベリのアシスト動画は👇
スウェーデンのフォーメーションは4–4-2。写真は6/3のホームの親善試合でデンマークと0-0で引き分けたメンバー(リンデロフの写真が坊主など若干古い笑)。

選出された23名のメンバーは下記の通り。
(GK)
オルセン(コペンハーゲン), ヨンソン(ギャンガン), ノルフェルト(スウォンジー)

(DF)
リンデロフ(マンチェスター・ユナイテッド), ルスティグ(セルティック), グランクヴィスト(クラスノダール), オルソン(スウォンジー), アウグスティンソン(ブレーメン), ヘランデル(ボローニャ), クラフト(ボローニャ),  ヤンソン(リーズ・ユナイテッド)

(MF)
ラーション(ハルシティ), エクダル(ハンブルガー), フォルスベリ(ライプツィヒ), スヴェンソン(シアトル・サウンダーズ), ヒリェマルク(ジェノア), クラエソン(クラスノダール), ローデン(クロトーネ), ドゥルマズ(トゥールーズ)

(FW)
ベリ(アルアイン), グイデッテ(ポルティーボ・アラベス), トイヴォネン(トゥールーズ), キーセ・テリン

ワールドッカップのグループFの対戦相手は、ドイツ、メキシコ、韓国。ドイツのグループステージ突破は堅いだろうが、メキシコ相手に結果を出せるかが、決勝ラウンド進出への鍵である事は間違いない。ワールドカップ予選では、ホームでフランスを破り、同じグループのオランダを抑えて、プレイオフに進出した。イタリア相手に見せたスウェーデン代表の実力は、偶然か、それとも必然か。その真価がワールドカップで問われる。