アルゼンチン代表: メッシ最後のワールドカップ

アルゼンチンは、かつて経済的に貧しかった。政治的にも腐敗している。しかし、アルゼンチンには、神がいると人々は言う。ローマ法王はアルゼンチン人。そして、1986年にワールドカップのトロフィーをもたらしたディエゴ・マラドーナをアルゼンチン・サポーターは未だに神として崇める。アルゼンチン人が奇跡を見れるのは、ワールドカップのピッチのみだからである。

そして、もう1人のサッカー選手が今大会で神となれるか注目される。アルゼンチン人は、彼の名前にかけて、彼をメシア、ヘブライ語の意味で、救世主と呼ぶ。その選手こと、リオネル・メッシだ。メッシは、歴史上、最も優れたサッカー選手の1人である。年間最優秀選手に送られるバロンドールを5回獲得しているのは、歴史上、メッシとクリスチャーノ・ロナウドしかいない。ワールドカップ予選でアルゼンチンはワールカップ出場の危機にさらされていた。出場の可能性は最終戦までもつれ、アウェイのエクアドル相手に先制されるも、メッシがハットトリックを決めて、チームを窮地から救った。だが、メッシはアルゼンチン代表で何もしていないというのがアルゼンチン人の意見である。たとえ、U-2oワールドカップ優勝、北京オリンピックの金メダルを獲得していてもである。フル代表の大会では、2014年のブラジル・ワールドカップで決勝敗退。コッパアメリカで2015, 2016年と2連続の決勝敗退。もう一歩のところでタイトルを逃している。

エクアドル対アルゼンチンのハイライトは👇

2016年のコッパアメリカ決勝のPK戦のハイライトは👇

ロシアワールドカップで4回目のワールカップ出場となるメッシも、もう30歳である。バルセロナでも、代表でも、メッシは気の合う選手達と戦ってきた。そして、ユース時代から一緒に戦ってきたアグエロ、ビリア、マスチェラーノ、ディマリアといった選手達も30歳を超え、ロシアワールドカップが選手として、最高のパフォーマンスで迎えられる最後のワールドカップとなる。

発表された23名のアルゼンチン・メンバーは下記の通り。
(GK)
カバジェロ(チェルシー), グスマン(UNALティグレス), アルマーニ(リーベル・プレート)

(DF)
オタメンディ(マンチェスター・シティ), ファシオ(ローマ), ロホ(マンチェスター・ユナイテッド), メルカド(セビージャ), タグリアフィコ(アヤックス), アンサルディ(トリノ)

(MF)

マスチェラーノ(河北華夏), ディマリア(パリ・サンジェルマン), パボン(ボカジュニアーズ),  ロ・チェルソ(パリ・サンジェルマン), ランシーニ(ウェストハム・ユナイテッド), ビリア(ACミラン), バネガ(セビージャ), アクーニャ(スポルティング), メサ(インデペンディエンテ), サルビオ(ベンフィカ)

(FW)
メッシ(バルセロナ), イグアイン(ユヴェントス), ディバラ(ユヴェントス),  アグエロ(マンチェスター・シティ)

写真は、ハイチと戦った時(4-0で勝利)のメンバーとフォーメーションである。この時は、4-4-2を採用。ユーヴェで活躍するディバラはメンバーに選ばれたが、メッシと共演する可能性は残念ながら、少ないだろう。何故ならメッシはディバラとプレースタイルが同じである事を認めたからだ。
メッシのいないチームは、全く違うチームになってしまう。11月にナイジェリアと戦った時には、ディバラが出場したが、2-4で破れた。また、3月のスペイン戦では、1-6の大敗を喫した。その時のハイライトは👇


アルゼンチン人は栄光か、地獄のどちらかに生きる。その中間は、ありえない。ワールドカップ予選で苦しんだ今回のアルゼンチン代表は優勝候補の最有力とは言い難い。ブラジル、ドイツ、スペイン、フランス代表のほうが有力と言えるだろう。果たしてメッシはこうした予想を覆して、奇跡を起こし、今度こそ、アルゼンチン人のヒーローとなれるのか。