ワールドカップストーリー: ベイランヴァンド(イラン代表)

イラン代表のゴールキーパー、アリレザ・ベイランヴァンド(ビランバンド)は、グループBの最終戦で、クリスチャーノ・ロナウドのPKを止めた数少ないキーパーの1人である。だが、若干25歳のロシアワールドカップまでの道のりは、それにも勝る偉業と言える。

家出、ホームレスから掴んだワールドカップ
ベイランヴァンドは、プロサッカー選手になる夢を叶える為、家を飛び出した。遊牧民の一家に生まれ、ベイランヴァンドが12歳の時に家族は、サラビアスに落ち着いた。その時に、地元のチームでストライカーとしてプレーし、ゴールキーパーが負傷時には、キーパーとして、素晴らしいセーブをみせ、チームの目に止まったが、父親は反対した。彼の父は、多くのイランの父親と同様に、サッカーは仕事ではないと考えた。「自分の父親は、サッカーが全く好きではなくて、働くように求めてきたんだ。父親は、サッカーの服やグローブを破る事さえあって、素手でプレーした事も何度かあったよ。」

そして、彼はサッカー選手になる夢を叶える為、家を飛び出し、大きいクラブでのチャンスを求めて、親戚からお金を借りて、バスでテヘランへ行った。勝利の女神も彼には、優しかった。そのバスの中で、地元チームのコーチに会ったが、お金を払えば、トレーニングを一緒にさせてくれるというものだった。「(寝床がなく)クラブのドアの外で寝て、朝起きたら、コインがあったんだ。自分のためにお金を置いていく人がいた。物乞いと思ったんだろうね。おかげで久しぶりに美味しい朝食にありつけたよ。」

その後は、ドレス工場や、洗車する仕事でお金を稼ぎ、サッカーの夢を諦めなかった。2015年には、イラン代表のゴールキーパーとなり、ワールドカップ予選では、12試合のクリーンシートを記録して、ワールドカップ出場権獲得に貢献。

「夢を叶える為に、多くの困難を経験したんだ。それを忘れるつもりはない。なぜなら、そうした経験があって、今の自分がいるんだ。」

イラン対ポルトガルの試合ハイライト↓
(ロナウドのPKをセーブは、0:33〜)