日本代表: ベルギー戦での好ゲームと敗因のまとめ

日本対ベルギーの試合は、予想外だったのか?それとも予想通りだったのか?
どちらもあてはまるように思う。
予想外は、日本が2点のリードを奪った事、予想通りは、ベルギーに敗れた事。
大まかなポイントともに振り返ってみたい。

まずはハイライトで↓


●デ・ブライネのポジションニング
マンチェスター・シティでアシストを量産するデ・ブライネだが、ベルギー代表でのポジションは、やや守備的なミッドフィルダー位置だ。そして、日本代表もデ・ブライネがボールを持つと、プレッシャーをかけて、いいパスを限定していた。

●カラスコのウィングバック起用
ワールドカップにおいて、ウィンガーのカラスコを左のウィンドバックとして起用した事は、あまり得策とは言えなかった。今大会で、カラスコの裏のスペースをついて、攻撃される場面が何度か見られていた。日本の1得点目は、カウンターからで、フェルトゲンが柴崎のパスを読み誤った事もあるが、裏の空いたスペースを使って、原口が得点したシーンでもあった。また、日本の右サイド(ベルギーの左サイド)を酒井が駆け上がる場面が何度か見られ、明らかに酒井の良いパフォーマンスが目立っていた。

●今大会の乾の活躍がすごい
4試合全試合で6得点をあげた日本代表。乾は、そのうち2得点1アシスト、3得点に絡む活躍を見せた。右足のシュートは、いずれも素晴らしかった。スペインのベティスへの移籍も決まっている乾。

●GK川島のミス
コロンビア戦のフリーキックシーン、セネガル戦の1失点目のパンチングなど、世界基準で見ると、川島の対応は正直一流選手とは言い難い。ベルギーの1得点目は、フェルトンゲンのヘディングゴールを褒めたいが、川島のポジションニングがはどうだったのか!? 川島のエラーと指摘する海外メディアもいた。その前のプレーでも、不用意に飛びたし、パンチングをしていたように思う。

●身長差とフィジカル
ディフェンダーを選定する上での基準の一つは、フィジカルが強く、身長があるかどうか、あるいは、スピードがあるかどうかである。裏を返せば、こうした特徴を活かして、攻撃するパターンがある。2点リードされたベルギーは、日本とベルギーの身長差を活かし、194cmのフェライニを投入する。そして、これが当たり、フェライニが180cmの長谷部と競合い、ヘディングで得点した。

●日本の試合運びとベルギーのカウンター
ロスタイムに日本のコーナーキックをベルギーのキーパー、クルトワがキャッチして、味方へパスを出してから、ゴールを決めるまで約10秒だった。この速さは、高速カウンターも言える。
日本は序盤から前線でプレスをかけ、カウンターを仕掛けていたが、正直、延長戦にもつれ込んだら、集中力切れや疲れが確実に出ると思っていた。
ベルギーは終了間際にまさに一瞬のスキを見逃さなかったし、日本は、戻り切れず、ルカクに注意が向きすぎて、上手くおとりに使われて、得点されたかたちだった。

最後にスタッツを見たい。取り急ぎ英語のスタッツを掲載した。
ベルギーのシュート数は24、日本は11。枠内シュートは、ベルギー8に対し、日本は4。ポゼッションでは、ベルギー56%に対し、日本は44%だった。ポゼッション以上にやはり日本は攻め込まれていたという事が言える。

後半は2得点出来たが、前半は、チャンスがあっても、日本はあまり枠内にシュートを打てていなかった。

今回の日本代表は、4試合1勝1分2敗。勝ったのは、実質、退場した10人相手のコロンビアだけだ。ある意味、運を味方につけたワールドカップだったとも言える。韓国は、決勝ラウンドには進めなかったが、ドイツ相手に2-0と勝ち切った。一方の日本代表は、やはり試合を決め切れなかったように思う。ベルギーと善戦したものの、攻撃も守備もまだまだ世界との差は大きい(決勝進出したチームのスタッツも参照)。