フットボール戦術: フォーメーション 4-4-2

ワールドカップが始まって、88年。レアルマドリードが創設されて、116年。
フットボールの歴史は約1世紀以上になるが、ある1つのフォーメーションが別のフォーメーションに対して、有効かつ効率的であるかについては常に議論の的にもなる。そこに完璧な答えはないが、監督は、その時々において、流行を作り出し、栄枯盛衰がそこにある。新しい知識とイノベーションに対する競争がフットボールが発展して来た理由でもある。監督が、相手に馴染みのないフォーメーション戦略を用いる事は絶対的な優位でもある。

レスターシティ

今日のフットボールにおいて、最も人気のあるフォーメーションと、その強みと弱みを取り上げていきたい。今回は、4-4-2
このフォーメーションは、最も古くから使われているフォーメーションの1つで、今日でも用いられているフォーメーションでもある。今回のワールドカップでもポルトガル代表や、スウェーデン代表などが起用していた。

その理由は、ポジェッション時に、高度なゲームプランを実行する必要がないからでもあり、容易で実行しやすい反面、パス等において、複雑さや洗練さには欠ける。

強み
攻撃陣は、ミッドフィルダーのサポートを待たずに前に進むことが出来る。4-4-2でプレーするのに適したストライカーは、ミッドフィルダーからのサポートはあまり受けず、様々な状況に対応し、競り合う事が出来る選手である。シメオネのアトレティコ・マドリードが4-4-2を採用しており、競合いにも強いジエゴ・コスタとテクニックもあり、ボールを運べて、パスも供給出来るグリーズマンという2人を要し、このフォーメーションでヨーロッパリーグ優勝を達成できたのもうなづける。2人のワイド・ミッドフィルダー(ライン際でプレーするミッドフィルダー)とワイド・フルバック(ライン際でプレーするディフェンダー)を配置し、攻守において、幅/広がりを持たせる。これにより、サイドからペナルティエリア内へのクロスが上がりやすくなる。また、相手のディフェンスラインを広げさせ、2人のストライカーがセンターで、相手ディフェンスのギャップ(隙間)を活かして攻撃できる。

明快なシステムと簡潔な実行プランである為、プレッシャーを受けている時や深い位置でディフェンスする場合、多くのチームが4-4-2に近いシステムで戦う。

弱点
相手に予想されやすい事とシステムの硬直さが問題でもある。特にセントラル・ミッドフィルダーは、攻守において、絶えず、プレッシャーにさらされる。2人のセントラルミッドフィルダーでプレーする為、3人のセントラル・ミッドフィルダーに対しては、ボールをキープするのは難しい。しかし、ボール・ポジェッションがない時には、2人のフォワードのうちの1人が中盤まで下がるケースが見受けられる。これに対応する為に、2人のうち、1人は守備的なミッドフィルダーで、もう1人は攻撃的なミッドフィルダーを配置する事がある。守備的ミッドフィルダーはバックラインがプレッシャーにさらされる前に、相手の危険の目を摘み取る。ピッチ際でのプレーが多くなる。

どのチームが起用しているか?
アトレティコマドリード、バルセロナ(2017/18)、レアルマドリード, 優勝したラニエリのレスターシティ(2015/16)、ボルシア・メンヒェングラートバッハ 等

どんなチームに有効か?
一概に言い難いが、相手が攻撃的なチームには、有効である。
2017/18シーズンにシメオネのアトレティコ・マドリードがアーセナルをヨーロッパ・リーグの準決勝で破ったのが良い例だろう。

シメオネの戦術については、明日、もう少し深く取り上げたいと思っている。