フットボール戦術: フォーメーション 4-3-3

今回紹介するフォーメーションは4-3-3
このフォーメーションは、モウリーニョが初めて、チェルシーの監督になり、プレミアリーグを制覇した時に用いて、大きな成功を収めた。そして、今でも、ビッククラブの間では、このフォーメーションは人気がある。ルイス・エンリケ時代のバルセロナも4-3-3で3冠を達成している。昨シーズンのチャンピオンズリーグの決勝に進んだリヴァプールも4-3-3を採用。

パス能力が高い選手がいるチームで、このフォーメーションは機能する。このシステムの中で、得点チャンスをつくるには、選手達が賢くボールを動かすことで、選手達自身のスタイルを表現する事が出来る。

強み
2人のウィンガーが高い位置にポジションを取る事で、相手のフルバックが攻撃に参加するチャンスを消す事が出来る。相手のフルバックが、ウィンガーを差し置いて、前線に上がるには、リスクがありすぎる。

ミッドフィルダーは3人。1人は、守備的ミッドフィルダー。他の2人はセントラルミッドフィルダーで、相手チームが2人でプレーする時には、中央でのポゼッションを支配する。また、ポジェッションで優位になる事で、自身のフルバックが相手にカウンターのチャンスを与える事なく、攻撃に参加出来る。

厳しいプレッシャーを吸収する為、このシステムは、守備的な4-1-4-1に容易に変わりうる。また、4-3-1-2(4-1-2-1-2 ダイヤモンド)にもなりうる(トップレベルでは、フォーメーションは流動的で臨機応変に変わりうる。ジダンの例はこちらから)。

弱点
4-3-3のフォーメーションで成功する為には、ポジショニングとパスの配給において、早い判断が出来る選手を揃えていなければならない。

中央のストライカーには、大きな責務が課せられる。常にボールのポジェッションを維持し、外からの攻撃に対して、チームメイトと上手く連携する必要がある。トップレベルのディフェンダーと対戦した時には、こうした役割を担う事の出来るストライカーはごくわずかしかいない(例:スアレス、ベンゼマ、ドログバ)。

また、同様に、このフォーメーションで成功する為には、ワールドクラスの守備的ミッドフィルダーが必要である。ブスケツ、カジミロ、マケレレといった選手は、セントラルミッドフィルダーの選手が攻撃参加している時にカウンターを受けても、ディフェンスの盾になる事が出来る選手でもある。

ストライカーがチャンスを作れず、また、守備的ミッドフィルダーがチャンスの芽を摘み取る事が出来なければ、このシステムは崩壊する。

どのチームがこのフォーメーションを適用しているか?
バルセロナ、レアル・マドリード(BBC: ロナウド、ベンゼマ、ベイル), リヴァプール, ナポリ, チェルシー(2004-06)

どんなチームに有効か?
4-4-2
。中央の3人のミッドフィルダーは4-4-2の中央のミッドフィルダー2人よりも数的に優位で、ウィンガーも常に相手のフルバックの裏を狙う機会を伺っている。


2014-15シーズンのバルセロナは、4-3-3のフォーメションでチャンピオンズリーグの決勝を戦い、優勝。この年、リーグ、国内カップ、チャンピオンズリーグの3冠を達成した。チャンピオンズリーグのハイライトは↓ (ビデオサイズ 約30MB)