アトレティコ・マドリードのアカデミー選手の台頭

フットボールのアカデミーと言えば、バルセロナのラマシアの存在が一番に挙げられるだろう。だが、近年、トップチームへの昇格は限られ、移籍市場での選手獲得の方が目立っている。現在、ラマシア出身の選手で主に活躍しているのは、メッシ、ブスケツ、ピケ、セルジ・ロベルト。

一方、シメオネ率いるアトレティコ・マドリードは、アトレティコ・マドリードのユース出身である、フェルナンド・トーレス(現在、サンガ鳥栖)とガビが2017-18シーズンでチームを去った。だが、一方で、かつて、アトレティコのユースにも所属していた、ロドリゴ・ヘルナンデスをビジャレアルから獲得した。UEFAスーパーカップにもスタメンで出場したロドリゴは、ガビの後釜と見られており、まだ若干22歳である。

 

ロドリゴとミッドフィルダーの中央でコンビを組んだのは、アトレティコユース出身である、サウールだ。サウールはまだ23歳にして、トップチームに6シーズン在籍し、すでに200試合以上をアトレティコで戦っており、現在、ヨーロッパの中でも、最も才能ある若手選手の1人だ。U-19ヨーロッパ選手権優勝、ヨーロッパリーグを2度制覇、ヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝にも進出している。その経験は、とても23歳ものとは思えない。サウールのゴールを決める活躍もあり(ハイライトは一番下)、UEFA スーパーカップでレアル相手に勝利したが、個人的に最も印象深かったのは、2015-16シーズンのチャンピオンズリーグで、当時グアルディオラが率いたバイエルン・ミュンヘン相手に決めたゴールで、このゴールはチャンピオンズリーグの年間ゴールにもノミネートされた。その動画は(約15M)↓


UEFAスーパーカップで、レマルに代わって途中出場し、日本代表の親善試合でゴールを決めた、ガーナー代表のパーティもアトレティコのユース出身である。昨シーズンは、サウールと共に、ミッドフィルダーでパートナーを組む事もあれば、ヨーロッパリーグで、退場したヴルサリコに代わって、右サイドバックとしてもプレーした。汎用性を兼ね備えるパーティーもまだ25歳である。

だが、アトレティコ・マドリードで、ユース出身の象徴と言えば、現在、コケを差し置いて、他にいないだろう。トップチームで、すでに9シーズン戦っているコケは、アトレティコで370試合以上プレーし、リーグタイトル、国内カップ、ヨーロッパリーグを2度制覇し、チャンピオンズリーグ決勝も2度進出しているが、まだ26歳である。コケもまた、UEFA スーパーカップで4得点目を決めた。パスの能力や、攻撃のチャンスを作り出せる、多才なコケは、ミッドフィルダーの位置ならどこでもこなす事ができ、かつて、元バルセロナのシャビから、後継者と言われたほどで、「彼は、現代、そして、未来のフットボーラーだ。」と言わしめたほどだ。

そして、もう1人忘れてはいけないのが、ルカ・エルナンデスだ。ワールドカップで優勝したフランス代表で、左サイドバックとして、出場した。もともとフランス代表のサイドバックのポジションは、マンチェスターシティのメンディや、元バルセロナのディニュ(現 エヴァートン)など、タレントがひしめいていたが、直前のヨーロッパリーグで優勝した活躍もあり、ポジションを奪ってみせた。若干22歳のヘルナンデスだが、すでにトップチームで4シーズン以上プレーし、85試合以上を戦っている。また、弟のテオも、アトレティコユース出身で、同じポジションであり、昨シーズンはレアルマドリードに在籍していた。

アトレティコユース出身の選手達は、まだ若く、経験も豊富で、これからの活躍がまだまだ楽しみでもある。
UEFAスーパーカップのレアル対アトレティコのハイライトを振り返って終わりにしたい↓ (約20M)

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