ストーリー: ジョルジーニョ「母親のおかげでプレーしている」

ジョルジーニョは、19911220日にブラジルのサンタ・カタリーナで生まれた。母親のマリア・テレサは、アマチュアのフットボーラーで、もし息子が生まれたなら、息子をプロのフットボーラーにすると誓っていた。だが、そんな夢もつかの間だった。ジョルジーニョがまだ若かりし頃、両親は離婚し、母親が面倒を見る事になった。それでも母親は、ジョルジーニョにサッカーボールやその道具を買ってあげる事は忘れなかった。

ジョルジーニョは当時を次のように振り返る。「小さい頃、ゲームやおもちゃはなかったんだ。ただサッカーボールだけがあった。父親がいないという空しさがあったけど、フットボールがあった事で、それがなくなったんだ。」

ジョルジーニョは、母親からフットボールを学び、ビーチでよくトレーニングをしていた。当時の事を次のように語っていた。「母親は、フットボールをプレーしていたから、彼女から多くを学んだんだ。毎日仕事が終わると、ボールを持って、ビーチに連れて行ってくれて、砂の上で、テクニックを磨いたんだ。人生における彼女の決意が、自分の精神力にもなったんだ。彼女のおかげで、フットボールをプレーしている。」

そんなトレーニングの成果もあってか、移り住んだイタリアのヴェローナのユースチームへ入団する。その後、2010-11シーズンには、セリエCACサンボニファチェーゼにローン移籍し、プロとしてプレーする。そこで、セントラル・ミッドフィルダーとして、31試合に出場し、10アシストを記録する。この活躍もあり、翌年には、ヴェローナに戻ってプレーする事になる。そして、2012-13シーズンにおけるセリエBの活躍が、11年ぶりのヴェローナのセリエA復帰に貢献した。

2013-14シーズンをセリエAでプレーすると、ビッククラブは彼を放っておかなかった。わずか半年足らずで、ナポリへの移籍が決定する。だが、ラファエル・ベニテス監督の下では、出場機会にあまり恵まれなかった。その後、2015年にマウリツィオ・サッリが監督に就任すると、状況は一変する。サッリは、ジョルジーニョが技術的に優れ、物事をチームの誰よりも早く考えられる特性を見抜いたのだった。サッリは、以前、ジョルジーニョについて、次のように語っていた。「類い稀な賢さと、スペースに対する視野に長けた選手で、ジョルジーニョは、特別な存在だ。彼は、他の選手以上に、多くの事を見ている。」サッリに認められ、ナポリの中心選手として活躍し、セリエAで7年間タイトルを独占するユヴェントス相手に、2017/18シーズンはタイトル争いを演じた。

また、サッリがチェルシーの監督に就任し、ジョルジーニョについて聞かれると、次のように答えていた。
「ジョルジーニョは、フィジカルのある選手ではなく、テクニックがある選手だ。
最も大事な特性は、頭の回転が早く、ボールをとても早く回す能力に長けている。私は、ナポリで、自分のスタイルに合う選手を見つける事が出来て、とても幸運だった。選手としても強いが、人間としても、とても強い。そして、自分のフットボールのアイディアをピッチにもたらす事が出来て、幸運だね。」

母親のマリア・テレサは、ジョルジーニョがチェルシーに移籍し、彼のユニフォームがチェルシー・ストアで売られているのを見て、感極まって、思わず涙した。その動画をジョルジーニョ本人のインスタグラムで公開していた。

その動画がこちら

「全ての努力に価値があって、それが自分のものだけじゃない事を実感した時」とコメントしている。

親善試合とはいえ、オーストラリアのPerth Gloryと戦い、45分間プレーしたジョルジーニョ。45分間で98本のパスを出した。これは、27秒おきにパスを出している事になり、完全に中盤で主導権を握っていた事になる。

その時の動画がこちら↓

ジョルジーニョは、サッリの下では、4-3-3の中盤の真ん中の底から、パスを供給するが、多才で、ミッドフィルダーのポジションなら、どこでもこなす事が出来る。彼のテクニック、パスの正確性、視野の広さに目がいきがちであるが、ハードワーカーで、ディフェンスとミッドフィルダーとの間にできたスペースを上手くカバーして、守備的な役割も上手くこなす。

サッリのフットボールがチェルシーに根付くには、時間がかかるかもしれない。だたその鍵を握るのは、ジョルジーニョである事は間違いない

プロフィール
本名: ジョルジ・ルイス・フレーロ・フィーリョ
国籍: イタリア/ブラジル
出生地: インビトゥーバ (ブラジル)
生年月日:1991年12月20日 (26歳)
身長: 180cm
ポジション: ミッドフィルダー
<主な所属クラブ>
ヴェローナ(2011-14), ナポリ(2014-18), チェルシー(2018-), 
<主なタイトル>
コッパ・イタリア1回 (2013-14)

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