ストーリー: ヴァラン「ジダンにそんな事をするなんておかしいと言われた」

ラファエル・ヴァラン。彼は若干25歳にして、フットボーラーが夢のように望むタイトルを全て獲得してしまった。ワールドカップ1回、チャンピオンズリーグ4回、リーグ優勝2回。彼は、紛れもなく、現在、最高のディフェンダーの1人だ。

ロシアワールドカップのベストイレブンに選出、昨シーズンのチャンピオンズリーグでもベストメンバーに選ばれ、そのスタッツがそれを物語っている(CLのスタッツはこちらから)。

身長191cmで高さもあるが、足も早い。だが、他に何が彼を特別なものにしているのか?

ヴァランのユース時代のエレームの監督だったクリストフ・デバイヤーは、ヴァランについて次のように語っていた。「7歳か、8歳で、すでに誰よりも一所懸命に取り組んでいた。だがもっと重要な事は、彼は決してズルをしなかった。彼の家庭環境が、彼に安定をもたらしていたんだ。そのおかげで、行き過ぎた行為に落ち入る事は決してなかった。」

彼の父、ガストンは、マルティニーク出身で、看護師として、近くの病院で働き、母は、英語の教師だった。その2人の両親の下、1993425日にヴァランは生まれた。年上のお兄さんは、法科の生徒で、姉妹の1人は、薬剤師でもあった。こうした家庭環境は、平均的なプロフットボーラーの典型だとはとても言い難い。

ヴァランが若干18歳でレアルに移籍する前は、彼は経済学を学ぶ一方で、レンヌでたった23試合に出場しただけだった。スポルティング・リスボンでクリスチャーノ・ロナウドの監督をしたラースロー・ベレニは、フランスのレンヌでヴァランの監督もした監督でもある。彼は、ヴァランの事を次のように語っていた。「(レアルが彼を)1,000万ユーロ(約13億円)で契約するのは、本当に値引き価格だね。彼は、宝のような選手なんだ。早く学んでいるのは、人の言う事を聞いているからでもあるんだ。すでに試合の流れをよく読む事が出来る。彼は、才能があるし、早くて、賢いディフェンダーだ。スポルティングで私と一緒に始めたクリスチャーノ・ロナウドが、ヴァランとまさしく全く同じで、その攻撃選手の一例だったね。」

ヴァランが当時レンヌでプレーしていた時、ジダンが彼をレアル・マドリードに呼びよせた。ヴァランはレアル・マドリードTVのドキュメンタリーで、ジダンとのやりとりについて次のように語っていた。「誰が相手か知らずに電話に出たんだ。でも、話を聞き続けた。なぜなら、彼の声を聞いた事があったからだ。ジダンからだったんだ。ジダンに別の機会に話そうと言ったんだ。電話がかかってきた瞬間は、話す事が出来なかったんだ。ちょうど、大学入試の勉強をしていたからね。後々、みんなにおかしいと言われたよ。ジダンが自分を獲得しようとしている時に、電話を切ったんだからね。」2016年、レアルは、ヴァランに背番号5番を与えた。この番号は、彼のアイドルでもあり、レアルの監督を務めたジダンが選手時代につけていた番号と同じ番号でだった。

フランス代表のアシスタントコーチである、ガイ・ステファンは、ヴァランは、ポグバと同様、失敗を恐れない世代で、挑戦し続け、前を見て、決して冷静さを失わないと語っている。

ジダンに対しても、臆する事なく、冷静に接する事が出来る姿勢は、ディフェンダーとして、必要な能力でもある。ヴァランはレアルに移籍した翌シーズン(2012-13)には、若干19歳でクラシコでゴールを決めていた。その動画が↓

若くしてトップレベルでの経験を積んだ25歳のヴァランがこれからさらに成熟していくのが楽しみでもある。

プロフィール
本名: ラフェエル・ヴァラン
国籍: フランス/マルティニーク
出生地: リール
生年月日:1993年4月25日 (25歳)
身長: 191cm
ポジション: ディフェンダー
<主な所属クラブ>
ランス(2010-11), レアル・マドリード(2011-)
<主なタイトル>
リーガエスパニョーラ2回(2011-12, 2016-17), , チャンピオンズリーグ4回(2013-14, 2015-16, 2016-17, 2017-18), ワールドカップ(2018) 等々
<個人受賞歴>
チャンピオンズリーグベストイレブン(2017-18), ワールドカップ ドリームチーム (2018) 等

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