ストーリー: ジエゴ・コスタという男

かつてチェルシーでもプレーし、現在、アトレティコ・マドリードのジエゴ・コスタは問題児として知られている。彼のチームメイトはコスタの性格についてこう話していた。「ピッチではどんな犠牲を払っても、勝つが、ピッチを離れれば、誠実な友達だ。」

成功への道のりと慈善活動
コスタの未熟で攻撃的なところは、彼のフットボーラーとしてのキャリアそのものでもある。1988年10月7日、
ブラジル北西部ラガルトで生まれたコスタだが、14歳で親元を離れ、2,000km離れたサンパウロのおじさんのところに住み、服を売る仕事を手伝った。そのお店は、地元のコーチもしばしば訪れていた。

ポルトゥゲーザやパルメイラスといったブラジルの有名なジュニアチームへの移籍叶わなかったが、バルセロナECのユースで月100ポンド(当時 約2万円)を稼いだ。この頃から、相手選手と衝突する事はあり、相手チームの選手と議論の末に、パンチをくらわし、120日間の停止処分を受けた事もあったが、クラブの申立てで処分は取り消された。ちょうどこの頃、ジョルジュ・メンデス(クリスチャーノ・ロナウドやハメス・ロドリゲスのエージェント)のために働くスカウトがジエゴ・コスタのプレーを目の当たりにし、これがきっかけで18歳でポルトガルのブラガヘ移籍するのだった。

その後、スペイン、ポルトガルで数々のチームを渡り歩いた(ペナフェイエル(2006-07)、ブラガ(2006-07)、セルタ(2007-08)、アルバセテ(2008-09)、レアル・バリャドリード(2009-10)、アトレティコ・マドリード(2010-11),ラジョ・バジェカーノ(2011-12))。この時期は、コスタにとって、不安で、自信喪失とも言える時期でもあったが、2007年と2010年の2度に渡り、アトレティコ・マドリードが契約を結ぶだけの将来へ見込を感じさせるものもあった。選手として成功するためのモチベーションは、ひたむきそのものだった。そして、2012-13シーズンはアトレティコでファルカオともプレーし、2013-14シーズンにはリーガ・エスパニョーラで優勝、チャンピオンズリーグも決勝に進出する。その後、2014-15シーズンはチェルシーへ移籍し、プレミアリーグ優勝を2回達成した。

「フットボールは自分の人生そのもので、試合以外の事をしている自分を想像出来ない。ここまでたどり着くのに色々な事を経験してきたし、今は自分自身のこのレベルを維持する事が難しい事も知っている。最高の選手達の中で、自分自身を維持するためには、より良い選手になると同時に、より良い人間にならなくてはいけない。だから、まるで明日がないかのように、一生懸命取り組み、上達しなければならない。今ある全てを楽しまなければならないんだ。今なら、ここまでたどり着くのに、経験してきた全てを違った視点で振り返る事ができる。自分が家族のために望んだ生活を与えられて、嬉しいね。それが自分の責任でもあるんだ。」コスタは顔がそっくりな兄弟がいる事でも一時話題となった(写真の通り)。

コスタは家族以外にも善意を尽くしている。生まれ育ったラガルトにある、非営利のフットボールアカデミーである、ボーラ・ジ・オーロへ資金提供をした。「振り返ってみて、自分の夢を追い求めていた時にラガルトに置いてきたものがあることはわかっていたんだ。世界で最も優れた選手達を代表するエージェントの力を借りて、プロジェクトを始めたんだ。そこの子供達は、自分にはなかったチャンスを得るだろう。両親の近くに住んで、ドラッグから離れ、良い環境で、適切な指導を受ける事が出来る。アカデミーの主な目的は、プロのフットボーラーを育成するというより、むしろ教育なんだ。フットボーラーにはなれないかもしれないが、アカデミーに出席する事で良い人間になれるに違いない。失うよりも得る事の方が大きいんだ。」

・犬のエピソード
アトレティコ・マドリードのチームメイトだったパウロ・アスンソン(アトレティコ在籍は2008-12)は、次のように語った。「コスタは、彼のヨークシャテリアをマドリードに連れてきたんだ。ある日、コスタが車の駐車をしている時に、彼の犬が車の背後にいる事に気付かず、引いてしまった。コスタは非常にショックを受けて、1ヶ月は精神的に落ち込んでいた。なぜそんなに落ち込んでいるのか聞いんだ。’信じられない。自分の犬を殺してしまった。家から出てきたんだけど、その後、姿が見えなくて、引いてしまった。’と。

・セルヒオ・ラモスとの争い
2人ともピッチでの悪行が知られているが、コスタはラモスについて次のように語っていた。「もしラモスを蹴らなければいけないなら、そうするだろう。ラモスがそうしなければいけないなら、同じように自分の事を蹴るだろう。でも、競争であって、試合をしている時だけだ。」

ラモスとコスタのスーパーカップのやり合い↓

 

・コンテが本当に嫌いなコスタ
2017-18シーズンにチェルシーがバルセロナとチャンピオンズリーグで対戦した時に、インスタのストーリーを使い、スタメン発表時の監督の欄(写真の左下)を白く消して、投稿する嫌いぶり(笑)。

・チェルシー時代にシメオネに言った言葉
ジエゴ・コスタはコンテと仲違いしたチェルシー時代に、アトレティコ・マドリードのシメオネ監督に次のように言って移籍した事を明かした。
「タイトルが欲しかったら、自分と契約する事だ。」そして、こう続けた。「常にファンのためにタイトルを獲得することに努める。毎試合戦い、全てのボールを信じることで、もっと得点できるようになる。」

コスタが在籍した2012-14年、アトレティコはリーグ優勝を達成し、チャンピオンズリーグの決勝にも進出している。201811日にコスタがアトレティコ・マドリードへ復帰すると、この年、アトレティコ・マドリードはヨーロッパリーグで優勝する。また、2018-19シーズン開幕前のUEFAスーパーカップでは、レアルマドリード相手に4-2と勝利し、タイトルを獲得した。今シーズンのアトレティコ・マドリードは、モナコからレマル、ビジャレアルからロドリを獲得し、良いシーズンが期待されたが、ここまで4試合を終えて121敗で、10位と良いスタートを切れたとは言い難い。コスタはここまで4試合に出場しているが、得点出来ていない。アトレティコ・マドリードがいい成績を残す為には、コスタの活躍は欠かせない。

UEFAスーパーカップのハイライトは↓コスタが2得点を決める。

チェルシー、アトレティコ・マドリード、スペイン代表のゴール集は↓

最後にチェルシー時代のおもしろ映像で終わり↓

プロフィール
本名: ジエゴ・ダ・シウヴァ・コスタ
国籍: スペイン/ブラジル
出生地: ラガルト, ブラジル
生年月日:1988年10月7日 (29歳)
身長: 185cm
ポジション: ストライカー
<主な所属クラブ>
アトレティコマドリード(2010-11), ラージョ・バジェカーノ(2011-12), アトレティコ・マドリード(2012-14), チェルシー(2014-17), アトレティコ・マドリード(2018-) 他
<主なタイトル>
リーガ・エスパニョーラ(2013-14), プレミアリーグ2回(2014
-15, 2016-17), ヨーロッパリーグ(2017-18) 等
<個人受賞歴>
リーガ・エスパニョーラ ベストイレブン(2013-14), チャンピオンズリーグ ベストイレブン(2013-14), PFA年間ベストイレブン(2014-15) 等

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グループリーグ 2試合目迄のベストメンバー
(ワールドカップ ポルトガル対スペイン戦のハイライト有)